2024年の社会年サイクル「8」を読み解く中で、本当の「豊かさ」を思い出させてくれる本を見つけたのでご紹介します。
本書は、前半はSHOGENさんという日本人の青年がアフリカの「ティンガティンガ」というペンキ画に魅せられ、アフリカの「ブンジュ村」に出会って学んだことを綴られています。
後半は、ひすいこうたろうさんがSHOGENさんのお話をもとに、私たちの日常に落とし込めるように解説をされています。
この本はとても読みやすくサラサラ読めてしまいますが、内容がとても深いんです!
ブンジュ村の教えは、現代の日本人が忘れてしまった生き方なのです。
この本の特徴・印象
- 【著者】ひすいこうたろう×SHOGEN
- 【発売日】2023年10月21日
- 【出版社】廣済堂出版
- 【単行本】224ページ
本書の所々に、アフリカのペンキ画「ティンガティンガ」を学んだSHOGENさんの絵がカラーで掲載されています。
SHOGENさんがどんな絵を描いているのかを言葉だけでなく、実際にどんなものなのかを見ることができます。
この本の感想
ブンジュ村は200人ほどの小さな村で、ライフラインはほとんど自然に頼っています。
とても原始的な村ですが、そこに住む村人はどの人もが幸せ。
ブンジュ村に伝わる「幸せの3カ条」は、
- 食事を感謝の気持ちを持って丁寧に味わえるかどうか
- 家族という血縁にこだわらず、人を大事にすることができるかどうか
- 人の温もりがわかる心があるかどうか
というものです。
さらに付け足されて「この世からお金というものがなくなったとしたら、あなたは生きていける人間ですか?」
もしも・・・お金が紙切れになり価値がなくなる時代になったとき。
生きていけるのは、愛を持っている人だけ。愛を持って日常生活を過ごしているかどうか。
最初から、ドキリとする内容です。
2024年は新円の切り替えがあり、仮想通貨などこれまでのお金の価値も随分変化している時代なので、もしもは少し怖い気もします。
ブンジュ村の人は、どの人も「まず自分を大切」にします。
自分の心を満たし、空を見上げる心のゆとりを大切にします。
自分の仕事に誇りを持っていますが、残業をすることはしません。
それは家族の顔を見る時間を大切にしているから。
SHOGENさんが絵を描いているときの、村長の言葉にも驚かされます。
「それは、自分のために描こうとしているのか?
「今日、誰のために生きる?—-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」より一部引用
それとも人のために描こうとしているのか?
人のために描くのはいいけれど、そこに自分の喜びもないといけない。
人のためにやって人が喜んだとしても、自分がまったく喜びが感じられないんだったら、それはやめとけ」
どこかドキリとします。
自分の喜びのために働けている人ってどれ位いるのだろう?
他人に嘘をつかないのが、他人軸の生き方。
自分に嘘をつかないのが、自分軸の生き方。
大切なのは自分軸の生き方です。他人に嘘をつかず、いい人であろうとすると、単に都合のいい人になったり、自分に嘘をつくことになりかねません。
「今日、誰のために生きる?—-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」より一部引用
自分は我慢して、他人のために仕事してたりして・・・どれだけ自分に嘘をついて自己犠牲していただろう。
それが当たり前で、それが仕事なんだから!って思い込んで、自分の身体壊したことあるので心当たりあり過ぎる。。。
「この村の大人たちは、『人間らしいね、かわいいね』って言ってあげるんだ。
生きていく上で一番なのは、人間らしさ。年を重ねれば重ねるほど、完璧になっていくんじゃないんだよ。
人は、年を重ねれば重ねるほど、人間らしくなっていくんだ。」(中略)
「今日、誰のために生きる?—-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」より一部引用
「ゆるせない、嫌いな相手」をゆるすって話じゃないんです。「嫌いな相手をゆるせない自分」を、「人間らしいね」「かわいいね」ってゆるすんです。
完璧であろうとしない考え方。
不完全さを愛する心のゆとりを持てることの大切さを感じます。
他にもハッとすることはたくさん村人の口から出ますが、ラストの村長さんの言葉が衝撃的です!
「ショーゲン、なんで日本人は心のゆとりを失ったんだ?
今の日本人は、みんなそうなのか?
空を見上げられない人が多いのか?
誰かに、心のゆとりを持っていかれたのか?本当の日本人は、そうじゃなかったんだ。
世界中で一番、空を見上げる余裕を持っていたのが日本人なんだ。取り戻してくれ、今すぐに。
世界中の人が一番大切にしないといけないのは、日本人だとおれは言い切れる。だから、その感性を取り戻してほしい。
「今日、誰のために生きる?—-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」より一部引用
日本人は、心の豊かさと、ゆるがない心の安定を持っている人であってほしい。
それが日本人の役割なんだよ」
本書の中に出てくる教えは、実は日本人から村長のおじいちゃん(シャーマン)が教えてもらったことなのだそうです。
昔の日本人は、本来は心のゆとりを持ち、自分を大切にしながら他人を信じることができる、魂が歓喜する生き方をしていた?!
本書からは、すごく考えさせられました。
いつから時間に追われ、効率重視になったのだろう?
心のゆとりを失い、時間に追われてしまっています。
自分を犠牲にしているところとも繋がっているようにも思えます。
自分を愛し、関わる人すべてにもハグするように会話し、自分のために生きると言い切る。
満腹になったら喜びの舞を踊り、自分を喜ばせるために働き、家族との時間を大切にする。
ダメな自分をも「かわいいね、人間らしいね」と言える。ゆるせる心のゆとりがある。
ネガティブ思考になる要素がどこにもない・・・。
これは本当の意味で豊かな生き方だと思います。
「豊かさ」はお金や物質的なものではなく、自分の内側の満たされ感や満足感。
そういったことを教えてくれる、そんな1冊。ハートフルで癒されます。
数秘術で2024年は「8」の年になります。
「8」には、「拡大・発展・豊かさ」というような意味があります。
とても現実的な数字ですが、今年は「豊かさ」の定義を書き換える時期に来ているのではないか?と思えてなりません。
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