おひとりでサロン開業・経営や、これから「自分の好きなことをお仕事にしたい」という女性の方のサポートをしています。
それは、数秘術やお名前の「鑑定」という側面と、Web制作・ウェブ解析士の側面の「情報発信のお手伝い」の両方を活かした、私のお仕事。
その中でも、悩めるのが「値付け」。
今回、気になって読んだ『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』という本をご紹介します。
水道水と同じ味なのに、高いミネラルウォーターを買ってしまう?!
サロンにウォーターサーバーを設置した後、ある方に言われました。
「水道水は水質基準は厳しく、むしろミネラルウォーターの方がアマいのよ」と。
確かに、水道水がカルキ臭くて不味いと言われていた昔と、今の水道水は違います。
しかし、サロンで「お客さまにお出しするお茶に、水道水を使っていいのかな?」という思いがあったのです。
『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』の冒頭は、「水道水」より高い「ミネラルウォーター」を買ってしまう心理について書かれていました。
そこには「アンカリンク効果」というものが、はたらいていました。
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「アンカリンク効果」とは、他サイトで詳しく説明されているところがありましたので、抜粋でご紹介します。
アンカリング効果とは、最初に印象的な情報を与えることにより、その後の意思決定に影響を及ぼす効果を指します。
人は情報が揃っていない時、特定の情報に頼ってしまい、それを基準としてしまう場合があります。アンカリング効果とはその心理を利用しており、アンカリング効果を利用したものは私達の身の回りには多く存在します。
マーケッター必見!アンカリング効果とは?│現場などでの具体例紹介|PLAN-Bさま記事より一部引用
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私たちの日常の判断すら、「アンカリンク効果」がバリバリはたらいている・・・と感じます。
お客さまから選んでいただく際にも、「アンカリンク効果」がはたらいているということも理解できます。
この本には、そういう事例が解説されていました。
ご自身でお仕事をする場合、こういったことも意識する必要がありますね。
値段と戦略
お客さまに価格設定理由を質問すると、「他の人がこの価格だから」という答えが返ってくることがあります。
あとは、採算がとれないにも関わらず、「安くないとお客さまが来ない」と低価格をずっと続けている方もいらっしゃいました。
本当に、それで良いのでしょうか?
大手の企業などは、大手だからこそできる価格の付け方があります。
そしてそれは、戦略によって値段が変わります。
そこには、「値段の数字=イメージ」というものがあるのです。
自然と数字のマジックも、値段には含まれています。
数字には顧客心理も関係してくるようです。
・・・ということは、「ブランドイメージ=値段」ということになります。
『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』の感想
新幹線で東京から小倉まで乗車中、この本を1冊読み終えることができました。
「マーケティング」に関する本ですが、比較的読みやすく分かりやすく書かれていました。
知っているお店などの事例から説明されているのも、スッと内容が理解できた点だと思います。
いろんなビジネスモデルがあり、柔軟な発想で取り組む姿勢も必要だと感じました。
また、値段の一番左側の桁(頭)を意識する点、値段の一番右側の桁(お尻)の数字に「8」が好まれる点は、面白いと思います。
Webに関わるコンサルのお仕事をしている中で、この本のような内容をお伝えすることもあります。
しかし、本書のような様々な事例で解説することまでには至っていないので、私もまだまだたくさんの書籍を読み、言語化できるようになりたいと思っています。
好きなことをお仕事をされたい方が、その人らしく輝けるお手伝いをしています。
その中で、この本もオススメしたいと思っています。
『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』