1日、24時間。1日がもっと長かったらいいのに~って、何度思ったでしょう。
仕事が終わらないから・・・と夜中までだらだらと続けていたり、休みの日はお昼まで眠っていたり・・・。
悪循環はどんどん私の時間を奪って、かつての私は心身ともに疲れ果てていました。
今回読んだ精神科医の樺沢紫苑氏の著書「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術」で、この悪循環がどうすれば解決するのか、ある法則を守れば同じ24時間が科学的に2倍になると説明されていました。
これは読むべき本だ!と、Amazonで目にしてから即購入し読みましたので、私の読書メモです。
朝の時間術
「脳のゴールデンタイム」という、通常より質が高く効率が良い仕事ができる集中時間は、「朝」起きてから2~3時間の間にあるそうです。
時間効率が4倍になるという、この時間をいかに有効に活用するかで1日の仕事効率が変わります。
睡眠不足はかえって効率が悪くなるので睡眠をしっかりとった後、いかにスッキリ目覚めてすぐに「集中すべきこと」にとりかかるかが大事になってきます。
スッキリ目覚めるためのアイデアなど、本書ではいくつか紹介されていました。
昼の時間術
朝の集中時間が過ぎたお昼。
適度に休憩して疲れを早目に回復されることが必要になってきます。
「有酸素運動」が、集中力完全リセットの裏ワザだそうです。
昼食を外でとることで、「日光を浴びる」+「歩く」+「場所を変える」という「外出ランチ・リセット術」が有効になります。
また「雑念排除法」で、せっかく集中していることを妨げる要素をなくす工夫も必要なようです。(実際に自分の机周りを見て、それは納得できます)
15・45・90の法則
かなり深い集中が持続できる濃い集中力は「15分」程度。
小学校の授業の一コマは、この集中力が持続できる時間になっている。15分ごとに雑談や冗談を挟むことで、45分間をさらに集中しやすくできる。
45分の2倍(90分)は大人がなんとか集中できる限界の時間。
45分の2ブロックにして間に休憩を入れると、さらに集中しやすい。人間の体内は「90分時計」。
脳をリセット
仮眠(20~30分)、瞑想・マインドフルネス
制限時間仕事術
人間は追い込まれたときに、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されている「ケツカッチン仕事術」
時間制限をすることで効率が良くなる。
夏休みの宿題とか、試験勉強とか・・・思い出します。。。
夜の時間術
夜に運動をするなら、眠りに入る3時間前までに終了しておく。
「寝る前2時間」はリラックスタイム。
「交感神経」から「副交感神経」へ切り替えるためには、クールダウンの時間が必要です。
寝る前15分は「記憶のゴールデンタイム」
寝る前15分に記憶したことは、1日の中で最も記憶に残りやすいとのことなので、試験勉強の後はそのまま眠った方が良い。
寝る前の食事は睡眠をダメにするので、早目に済ませる。(仕事で遅くなる場合、仕事の合間に食べておくなど)
筆者「樺沢紫苑氏」がこの本を書いた理由
今、日本は世界第9位の自殺率なのだそうです。
「労働生産性」の低さが、日本の自殺率の高さと関係があると考えられています。
「労働生産性」が低いのに、それなりの価値を生み出そうとするならば、必然的に長時間労働にならざるをえない。そしてそれは、過酷な労働環境につながります。
効率を上げて長時間労働から「解放する」ことを目指すことで、自殺率を抑えたいという、樺沢氏の強い思いがこの本を書いた理由だそうです。
感想など
日本は「労働生産性」がそんなに低かったのかと、この本を読んで驚きました。確かに会社自体が残業が当たり前になっているところが多い気がします。
私もかつてそんな残業だらけの仕事をしている時代がありました。
しかし効率が良い仕事の仕方で、自由な時間をたくさん持てる。時間にゆとりがあると、他に家族や友達・恋人との時間、自分のスキルアップの時間、趣味の時間など・・・充実した時間が持てることに、この本を読んで改めて気付かされたました。
自分の生活習慣、時間管理を、再度見直し、より時間を豊かに使っていきたいと思います。
ここにピックアップした分以外にも、細かな説明や有効な方法などたくさん書かれているので、時間の使い方を考えている方にオススメの本です。
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